日帰りポリープ手術とは
当院では、胃内視鏡および大腸内視鏡検査中にポリープを発見した場合、内視鏡での切除が可能と医師が判断すればポリープの切除を行います。小さなポリープ(2cm未満)の場合、その大半は開腹をしなくとも切除することが可能です。
内視鏡によるポリープ切除では、ワイヤー(高周波スネア)を投げ縄のようにしてポリープの根元に引っかけるようにして焼き切る方法とワイヤーを閉めて根元を壊死させることで自然にポリープを脱落させる方法の2つがあります。また小さなポリープやくびれがないポリープについては、クリップ状のホットバイオプシー鉗子によってつまんで切除するといった方法で切除していきます。このほか隆起がわずかなポリープでは、局所注射用の注射針でポリープの根元に生理食塩水などを注入し、盛り上げてから切除していきます。なお切除に要する時間は1個あたり3~5分程度になります。
ポリープ切除は開腹をしないのが利点でもあるわけですが、それでも手術に相当する内容です。したがってポリープ切除後は生活上の制限(食事、運動、入浴、アルコールなど)がいくつかありますので、医師の指示に従うようにしてください。また切除後に腹痛、吐き気、発熱、黒色便、肛門からの出血などが見られたという場合は、至急当院までご連絡ください。